テック株に投資するならQQQとVGT、どっち?
AI、クラウド、半導体、SaaSといった分野の成長により、テクノロジーETFへの注目が年々高まっています。
その中でも代表格と言えるのが「QQQ(ナスダック100 ETF)」と「VGT(バンガード・米国情報技術セクターETF)」です。
でも、「似ているようで何が違うの?」、「どっちを選べばいいの?」と疑問に思う人も多いはず。
この記事では、QQQとVGTの違いを徹底比較し、あなたに合ったETFの選び方を解説します。
それぞれの基本情報を比較
項目 | QQQ | VGT |
---|---|---|
正式名称 | Invesco QQQ Trust | Vanguard Information Technology ETF |
設立年 | 1999年 | 2004年 |
ベンチマーク | ナスダック100指数 | MSCI USインベスタブル・IT25/50指数 |
経費率 | 0.20% | 0.10%(QQQの半分) |
配当利回り(参考) | 約 0.6% | 約 0.8% |
銘柄数 | 約100銘柄 | 約70銘柄(IT限定) |
QQQの特徴|バランス型のテック+成長株ETF
メリット
-
テック銘柄を中心に、通信・消費・ヘルスケアも含む
-
アップル、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾン、メタなど大型成長株で構成
-
流動性が高く、出来高も多いため売買がしやすい
-
レバレッジ型ETF(TQQQ)などの派生商品も豊富
デメリット
-
ITセクター以外も含まれるため、純粋なテックETFとは少し違う
-
経費率がVGTより高め(0.20%)
VGTの特徴|純粋な情報技術セクターに集中
メリット
-
情報技術(IT)銘柄に特化したETF
-
半導体、ソフトウェア、ITサービス企業が中心
-
経費率が低く、長期保有に有利
-
マイクロソフト、アップル、エヌビディア、ブロードコムなどが上位構成
デメリット
-
セクター集中型のため、景気や業界変動の影響を受けやすい
-
グロース株の割合が多く、高金利環境では価格変動が激しい
QQQとVGTの構成銘柄を比較
順位 | QQQ上位銘柄(比率) | VGT上位銘柄(比率) |
---|---|---|
1位 | マイクロソフト(10%前後) | アップル(20%前後) |
2位 | アップル | マイクロソフト |
3位 | エヌビディア | エヌビディア |
4位 | アマゾン | ビザ、マスターカードなども含む |
5位 | メタ(旧Facebook) | ブロードコム、アドビなどIT純度が高い |
QQQがおすすめな人
-
テック株だけでなく、幅広いグロース株に投資したい人
-
取引量の多いETFを選びたい人(売買が活発)
-
レバレッジETF(TQQQ, SQQQ)も活用したい人
-
短中期の値動きを楽しみたい人
VGTがおすすめな人
-
ITセクター一本で勝負したい人
-
長期でじっくり資産形成したい人(低コスト)
-
半導体やSaaS、クラウドなどピュアテックへの集中投資を望む人
-
ポートフォリオの一部に“高成長セクター”を加えたい人
よくある質問(Q&A)
Q1. 両方買ってもいいですか?
もちろんOKです。
QQQは分散投資+成長株、VGTはテック特化型なので、
併用することでリスクヘッジと成長性のバランスが取れます。
Q2. テック株は今後も成長しますか?
長期的には、AI・クラウド・IoTなどの拡大により高成長が続く可能性が高いです。
ただし金利や景気の影響で短期的には調整もあります。
Q3. 日本から買うには?
SBI証券、楽天証券、マネックス証券など**国内ネット証券の「米国株・ETF取引口座」**を開設すれば購入可能です。
まとめ|テックETFは“目的別”で選ぶのがカギ
QQQとVGT、どちらも魅力的なテクノロジーETFですが、
構成銘柄、セクター集中度、経費率の違いを理解し、自分の投資目的に合わせて選ぶことが大切です。
-
バランス重視 → QQQ
-
IT特化・長期投資志向 → VGT
目的と投資スタイルを明確にすれば、どちらを選んでも資産形成において力強い味方になるでしょう。